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健康管理教育とは

成人病予防などを目的として,健康管理教育の重要性が注目されている。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病で苦しむ人が増えているためだ。

この健康管理に関する指導や教育を行うにあたり,健康管理士一般指導員という民間資格に挑戦する人が増えている。この資格を得たものは俗に「健康管理士」などと呼ばれ,生活習慣病改善を目的に誕生した予防医学のスペシャリストとして教育現場に招かれるなどする。

認定しているのは特定非営利活動法人日本成人病予防協会。 協会認定の通信講座で学び、認定試験(年11回)に合格すると資格を取得できる。受講期間は約4カ月で集中的に学習することが必要だ。資格取得者は病気を未然に防ぐ環境作りのプランニング、食事・運動・生活リズムを通じた健康指導など予防医学の普及に携わる。

主たる活躍の場は多様だ。
・カウンセラーとして企業の健康管理部門
・総務・健康保険組合などでの保健衛生の仕事
・フィットネスクラブやエステティックサロンで顧客の健康相談
・地域で健康管理指導や講演活動
・健康関連の雑誌の取材や編集活動
など,ニーズは少なくないといえよう。

健康管理士の養成プログラム

情健康管理士になるために学ぶ内容とは一体どのようなものであろうか。
実例として,社団法人 企業福祉・共済総合研究所が提供している肥満防止指導を目的とした健康管理士の養成プログラムの内容を紹介する。

--引用--

1.オリエンテーション
2.肥満について(1)
○肥満の現代・日本、世界・肥満とは・体脂肪について・体脂肪の測定・その他体脂肪測 定方法・体脂肪量を測定する
3.肥満について(2)
○肥満の基準数値・BMI・子どもの肥満の測定
4.肥満の原因(1)
○人類の歴史と生体メカニズム・長い飢餓の時代と人体
○食の変化・日本食から欧米食
5.肥満の原因(2)
○摂取エネルギーと消費エネルギー・身体活動レベル
6.肥満の原因(3)
○消費エネルギーと基礎代謝・基礎代謝とは・基礎代謝基準値・基礎代謝を求める公式
○年齢により低下する基礎代謝
7.肥満の原因(4)
○体質と肥満遺伝子・両親の肥満との関係・肥満遺伝子・体質と環境・セットポイントセオリー・ 文明の開発と運動不足・交感神経と副交感神経・モナリザ症候群
8.肥満の原因(5)
○脂肪細胞と肥満・食べ物の消化吸収
9.肥満の原因(6)
○脂肪合成・分解メカニズム・中性脂肪の合成と分解・脂肪分解後・筋肉について
10.肥満と病気(1)
○肥満症・肥満は病気?・健康体型と美容体型・若い女性のやせ過ぎとその問題点
11.肥満と病気(2)
○「リンゴ型肥満」と「洋ナシ型肥満」・危険な肥満の判別の方法・内臓脂肪型肥満の判 別方法・成人病と生活習慣病・マルチプルリスクファクター症候群・メタボリックシンドローム・ メタボリックシンドロームの判定基準

■ 第2週 3月7日(土)・8日(日)■
12.肥満と病気(3)
○メタボリックシンドロームから動脈硬化性疾患へ
13.肥満と病気(4)
○動脈硬化・インスリン抵抗性が生活習慣病へつながる理由・生活習慣病の行き着く先には
…動脈硬化性疾患
14.肥満と病気(5)
○肥満に伴いやすい病気・小児メタボリックシンドローム
15.ダイエット(1)
○肥満治療・ダイエットはオーダーメイド
○ダイエットに王道は無い・健康的スローダイエット・ダイエット三種の神器・食事日記の記録・ 食事が主で運動が従
16.ダイエット(2)
○食事療法の基本・食事療法の基本的な考え方・食事療法の基本的な考え方方法・カロリーを覚える
17.ダイエット(3)
○五大栄養素について・たんぱく質(たんぱく質の最低量を確保する)・糖質(体脂肪に変わりやすい糖質に注意する)・脂質(脂質の極端な制限は避ける)・ビタミン・ミネラル植物繊維・GI値について
18.ダイエット(4)
○健康づくりのための基本的な食生活・多様な食品で栄養バランスを・日常の生活活動にみ あったエネルギーを摂取する・脂肪は量と質を考える○食塩の摂り過ぎの注意・楽しい食 生活を・栄養素の配分を考慮する・理想的なダイエット食・献立の立て方・調理の工夫・
盛り付けの工夫・空腹を感じたときの対処・外食へのアドバイス
19.ダイエット(5)
○ダイエットフードガイドピラミッド・アルコール摂取について・糖尿病治療食は健康食・停滞期 とリバウンド・停滞期とは?・停滞期を乗り切る・リバウンド
20.ダイエット(6)
○運動療法・現代社会の運動不足と「省エネ型」・ダイエットのための運動・基礎代謝を高 めるために

■ 第3週 3月21日(土)・22日(日)■
21.ダイエット(7)
○運動療法の基本・運動前の測定評価(メディカルチェック)・有酸素性運動、無酸素性運動・レジスタンス運動・ストレッチング・レクリエーション・運動の種類・ウォーキング
22.ダイエット(8)
○ストレッチング・レジスタンストレーニング
23.ダイエット(9)
○肥満予防、健康維持、増進のための運動プログラム・町中のジム・継続できる楽しい運動・ダイエットの向いていない運動・無酸素運動・身体に負担をかける運動
24.ダイエット(10)
○40才くらいから筋肉量が減少・安静時基礎代謝はどのようにUPするか・代謝の高い体作り・有酸素性運動との比較
25.ダイエット(11)
○筋肉も内分泌器官・運動で脂肪を燃やす2つの回路・筋肉が成長する仕組み・筋肉を太らせる2つの方法論
26.ダイエット(12)
○様々なダイエットの検証・民間のダイエット法のパターン別分類と問題点・行動変容・食習慣の整備・食環境の整備・衝動を抑えるための行動
27.ダイエット(13)
○意識療法・意識変容・意識変容5つのポイント(継続的刺激の習慣化)・行動変容について(一生ダイエット)
28.ダイエット(14)
○無意識の生活習慣が肥満を作っている・油大好き型・甘党型・夜食型・間食型、だらだら食事型・お酒大好き型・運動不足、苦手な人…etc

--引用終--

ソフトウェア

『スズキ教育ソフト』という企業は,健康教育の現場をサポートするために,保健指導用提示ソフトを提供している。これは小中学校の保健指導に適した提示用教材で,従来の提示用教材と違い、学校独自のデータを取り入れることが可能になっている。

主たる内容は,『かぜ・インフルエンザってどんな病気?』、『かぜ・インフルエンザの予防』、『3みんなでやろう!手あらい・うがい』、『みんなでやろう!よりよい教室かんきょうづくり』の4つのストーリーを収録。1つ1つのストーリーは、限られた指導の時間のなかでも使いやすいように、5分〜7分程度となっている。

さらに、学校独自のデータをストーリーに反映可能で,自校のデータ(欠席状況や換気の状況など)をナビ形式で入力することにより、ストーリーに組み込むことができ、自分達の学校のことなので子ども達はより身近なこととして理解させることができる。

提示するストーリーに沿ったシナリオが付属しているので、先生や子どもたちは、そのシナリオを元にしてプレゼンができる。また、ワークシートの印刷ができるので、自分自身の振り返りや理解に役立つであろう。

児童への具体的指導例

インフルエンザ流行時等に児童に指導されるガイドラインの事例として,以下のようなものがある。


--引用--


個人や家庭における感染防止対策

感染防止対策には、個人や家庭において普段から実施できるものが多数あります。この感染防止対策は、通常のインフルエンザ感染防止対策としても有効な手段で、今のうちから習慣づけておくことが大切だと思います。


1.手洗い、うがい
外出からの帰宅後は、きちんと「手洗い」と「うがい」をすることが重要です。手洗いは流水と石鹸を用いて15秒以上行うことが望ましいとされています。

除菌・手洗い 一覧
うがい液 一覧

2.咳のエチケット
感染者は、ウイルスを含んだ飛沫を排出して周囲の人に感染させないように、咳やくしゃみをする場合、ティッシュペーパーなどで鼻と口を押さえ、他人から顔をそむけるなどのエチケットが必要となります。


3.感染者との距離を保持する
感染者から適切な距離(2メートル以上)を保つ事によって、感染の危険性を大幅に下げることが可能です。


4.家庭における清掃や消毒
感染者が咳・くしゃみを手で押さえた後などに、ドアノブやスイッチなどを触れると、その場所にウイルスが付着してしまいます。ウイルスは清掃・消毒を行うことで除去することが可能です。

消毒・除菌 一覧


5.通常のインフルエンザワクチンの予防接種をする
新型インフルエンザ発生時に、通常のインフルエンザにかかった人が、新型インフルエンザに感染したと思って病院を受診したとき、医療機関において混乱が生じてしまう可能性が考えられます。通常のインフルエンザワクチンの接種は、こうした混乱の緩和につながりますので、通常のインフルエンザワクチン接種をおすすめします。


6.マスクの着用
感染者が、不織布製マスク(ふしょくふせいマスク)を着用することで、咳・くしゃみによる飛沫の拡散を防ぐことが可能です。ただし、マスクを着用することで外部からの飛沫を全く吸い込まないというわけではないので、過信しすぎないようにしましょう。


7.人込みをできるだけ避ける
人込みでは、多くの人と接触するため、感染する危険性が高まります。人込みはできる限り避けることが重要となります。


8.子どもへの教育
流行時に「マスクなしで外出する」とか「友達と遊びに行く」などの行為をしないよう、子供によく教育しておく必要があります。


--引用終-- (資料)http://influenzamaskyobou.seesaa.net/

成分の有効性や安全性に関する教育

例えば「グルコサミン」は、自然界ではカニやエビなどのキチン質の主要成分として多量に存在し、単一成分、またはコンドロイチン(コンドロイチン硫酸)との混合物としてサプリメントや健康食品として販売されており、関節の健康によいとされる。しかしこのような成分について学校等における学習機会が不十分である。
グルコサミンはグルコースにアミノ基が付いた代表的なアミノ糖である。皮膚や軟骨、甲骨類の殻に含まれ、工業的にはカニやエビなどの甲殻から得られるキチンを塩酸などで分解して製造される。アミノ基がアセチル化されたN-アセチルグルコサミンの形で、糖タンパク質、ヒアルロン酸などグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の成分となっている。
N-アセチルグルコサミンは、アスパラギンにマンノースを中心とするオリゴ糖鎖が結合するN結合型糖タンパク質の骨格をなすほか(キトビオース構造)、更に複雑構造を持つ糖鎖の主要構成糖である。
ヒアルロン酸は、軟骨に大量に存在するプロテオグリカン複合体の中心を占める巨大なグリコサミノグリカンである。ヒアルロン酸は、保湿物質として、あるいは軟骨のようなクッション作用を持つ組織の成分として重要である。
ヒトでの有効性については、硫酸グルコサミンの摂取が骨関節炎に有効だろうと言われているガ、慢性的な骨関節炎の痛みに効果がないとも言われている。
安全性については、硫酸グルコサミンは適切に摂取、塩酸グルコサミンは短期間、適切に摂取する場合は安全性が高いと言われる。
ただし若い人が長期にわたって摂取すると、自然な軟骨再生力が低下する可能性があるともいわれる。
またグルコサミン摂取による血糖値、血圧、血中コレステロール値の上昇などが懸念されている。糖尿病、高脂血症、高血圧等のリスクのある人は注意を要する。妊娠中・授乳中の安全性についてはデータが十分でないことから使用を避けるほうが安全であろう。
このような生活に密着した成分の安全性について高等学校等での教育が不十分であると思われる。
 成分の有効性に関してはサプリメントクチコミランキング(http://www.supplerank.com/)に詳しい解説がある。

QOLの向上を主題とした健康教育

 

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